6年前におじいちゃんが亡くなってから、結局ずっと調子が悪くて、立ち直れなかったみたい。
こっちはてっきり、すっぱり忘れ去って女性は長生きするもんだと思ってたんで、
入院して、めきめき体調よくなって、またいっしょに宮島でも行けるんかと思ってたよ。
今となっては死ぬ間際のことだが、母さんにおばあちゃんが言ったんだって。
「わしのベッドのまわりを、死んだ人が取り囲んどるんじゃ。じいさんもおる」って。
「それは、ばあちゃんを励ましに来とるんじゃろ? お経あげてやるんじゃろ?」って言ったら
「そうじゃの」って言ったんだって。
でも、久しぶりに、おじいちゃんに会ったら、そっちもよさそうじゃの~って、思ったんじゃない?
おじいちゃんも、同じ病院に入院して、入院中に呉の港の花火を見たそうです。
だからこそ、ばあちゃんは東京まで花火を見に来たんじゃないかと。
通夜のときだろうと思うが、ゆずるくん(ばあちゃんと同居のいとこ)が母さんに言ったそうです。
「おばあちゃんがある日ふと僕にゆうたんじゃがね、
『年末からの~、はるかが来てくれるんよ。ほいじゃがねー、いっつも猫と遊ぶんよ』
って言いよってからね。でも来てくれてうれしかったっていう意味じゃ思うがね」
わたしはそれ聞いてハッとしたけど、したけど、事実だし。
でも、たしかにうちのばあさんの言いそうなことで。
来てくれるっていうのを自慢したいけど、愚痴もいう?みたいな?
死ぬなんて思ってたらそりゃもっと積極的にしゃべっただろうけど、
たいぎいって横になって黙ってるばあちゃんに話しかける勇気はなかった。
寝とるな~って眺めてた。
たまに「水くれるかー」って声がしたらストローを口元に持ってってあげる程度はしたけど。
おばあちゃんのその言葉に一瞬ドキっとしたので母に聞いてみたら
「冗談に決まっとろ~、だってあんたが今日は職安じゃっていう日も、
小遣い出してあんたが来るもんだと思って待ってたよ、
今日はるかはおらんのか~って。うれしかったんだと思うよ~」って。
たまたま仕事がなくて、たまたま母がおばあちゃんちに通ってたから、わたしもおばあちゃんに会えた。
おばあちゃんは、わたしの顔を見ると千円くれた。
「確かに今は収入がないけど、もう33歳じゃし、お小遣いもうわけにも」
と言ったら、「来たんじゃけ~、やるわいのう」って言われた。
「ありがとう」と受け取った。
小学生のころから、お盆のお泊りのときからお小遣いもらってて、
おじいちゃんが生きてた頃は、20代で職があっても五千円くれてた。
そのときも「来たんじゃけ~、やるわいのう」って言われた。
おじいちゃんが死んで、三千円に値下がりした。
それでもくれた。
というのも、じいちゃんが、
「ばあさんの趣味は孫に小遣いやることじゃろ。
それはお前の趣味じゃけえ、それにお金使ったらいい」
って言ってくれたらしい。
年末に行き出してからは千円にまで値下がりしたけど、それでももらった。
まさか死ぬとは思わないから、最後までもらってしまった。
ひ孫を抱かせる孫もいたけど、わたしはおばあちゃんにずっと変わらぬ姿を
見せ続ける孫でいられたと思う。
いつだったか、だいぶしんどそうなおばあちゃんに「大丈夫じゃった?」って聞いたら
「わしゃ死ぬかー思うたんで!」って言ってたなぁ。だから
「いやー、死なんでよかったね~」って言ったんだけどw
おっかしーなー。死んだじゃん。もー!
あと50年せんと会えんのじゃけーね!
こっちはてっきり、すっぱり忘れ去って女性は長生きするもんだと思ってたんで、
入院して、めきめき体調よくなって、またいっしょに宮島でも行けるんかと思ってたよ。
今となっては死ぬ間際のことだが、母さんにおばあちゃんが言ったんだって。
「わしのベッドのまわりを、死んだ人が取り囲んどるんじゃ。じいさんもおる」って。
「それは、ばあちゃんを励ましに来とるんじゃろ? お経あげてやるんじゃろ?」って言ったら
「そうじゃの」って言ったんだって。
でも、久しぶりに、おじいちゃんに会ったら、そっちもよさそうじゃの~って、思ったんじゃない?
おじいちゃんも、同じ病院に入院して、入院中に呉の港の花火を見たそうです。
だからこそ、ばあちゃんは東京まで花火を見に来たんじゃないかと。
通夜のときだろうと思うが、ゆずるくん(ばあちゃんと同居のいとこ)が母さんに言ったそうです。
「おばあちゃんがある日ふと僕にゆうたんじゃがね、
『年末からの~、はるかが来てくれるんよ。ほいじゃがねー、いっつも猫と遊ぶんよ』
って言いよってからね。でも来てくれてうれしかったっていう意味じゃ思うがね」
わたしはそれ聞いてハッとしたけど、したけど、事実だし。
でも、たしかにうちのばあさんの言いそうなことで。
来てくれるっていうのを自慢したいけど、愚痴もいう?みたいな?
死ぬなんて思ってたらそりゃもっと積極的にしゃべっただろうけど、
たいぎいって横になって黙ってるばあちゃんに話しかける勇気はなかった。
寝とるな~って眺めてた。
たまに「水くれるかー」って声がしたらストローを口元に持ってってあげる程度はしたけど。
おばあちゃんのその言葉に一瞬ドキっとしたので母に聞いてみたら
「冗談に決まっとろ~、だってあんたが今日は職安じゃっていう日も、
小遣い出してあんたが来るもんだと思って待ってたよ、
今日はるかはおらんのか~って。うれしかったんだと思うよ~」って。
たまたま仕事がなくて、たまたま母がおばあちゃんちに通ってたから、わたしもおばあちゃんに会えた。
おばあちゃんは、わたしの顔を見ると千円くれた。
「確かに今は収入がないけど、もう33歳じゃし、お小遣いもうわけにも」
と言ったら、「来たんじゃけ~、やるわいのう」って言われた。
「ありがとう」と受け取った。
小学生のころから、お盆のお泊りのときからお小遣いもらってて、
おじいちゃんが生きてた頃は、20代で職があっても五千円くれてた。
そのときも「来たんじゃけ~、やるわいのう」って言われた。
おじいちゃんが死んで、三千円に値下がりした。
それでもくれた。
というのも、じいちゃんが、
「ばあさんの趣味は孫に小遣いやることじゃろ。
それはお前の趣味じゃけえ、それにお金使ったらいい」
って言ってくれたらしい。
年末に行き出してからは千円にまで値下がりしたけど、それでももらった。
まさか死ぬとは思わないから、最後までもらってしまった。
ひ孫を抱かせる孫もいたけど、わたしはおばあちゃんにずっと変わらぬ姿を
見せ続ける孫でいられたと思う。
いつだったか、だいぶしんどそうなおばあちゃんに「大丈夫じゃった?」って聞いたら
「わしゃ死ぬかー思うたんで!」って言ってたなぁ。だから
「いやー、死なんでよかったね~」って言ったんだけどw
おっかしーなー。死んだじゃん。もー!
あと50年せんと会えんのじゃけーね!












